2000年前に歴史的な課題を超えることが出来なかったエリザベツ、イエスの母マリア、そしてマグダラのマリアの3人の女性たちの失敗は、結果的に当時の父系民族主導の世界経綸を失敗に追いやり、全ての足場を失ったイエスは血と汗と涙の苦難の道を一人から歩むこととなり、最終的には、人類の罪を自ら背負うために十字架の犠牲の道を選ぶしかなかったのです。
今回、3人の女性たちに代わり、その歴史的な課題を神の子意識に目覚めた複数の女性たちにより克服したということは、2000年前のエリザベツ、イエスの母マリア、そしてマグダラのマリアの3人の女性たちの2000年に渡る懺悔と苦悩の修道の歴史が終了し、そして何よりも十字架上のイエスが解放されることとなり、2000年ぶりに神々が願う地球創生計画が実現する待望の時代を迎えることになるのです。
要するにキリストの御霊を持つスメラミコトと呼ばれる神の子の再臨が叶う救いと創造の時代を迎えたということであり、父系主導の世界では越えることの出来なかった人類のカルマ終焉の道が母系主導の宇宙経綸として新しく始まることになるのです。
母性主導の経綸のことは、今までProject GAIAのメッセージで何度も語られていますが、この度は神々が認める条件が成立したことを意味しているのです。宇宙経綸の人的基盤はまだまだ貧弱ですが、神々がこの度の宇宙経綸を守るための条件が成立したことで「宇宙経綸は不動也」と云える条件が成立したのです。
それては、エリザベツ、イエスの母マリア、そしてマグダラのマリアの3人の女性たちの課題とは何なのでしょうか? まず祭司ザカリアを夫に持つエリザベツは、イエスの証人となるエリアの再臨洗礼者ヨハネを胎内に身ごもった時、親戚であったイエスの母マリアを呼んでしばらくの期間、身の回りの世話をしているのですが、この滞在期間中にマリアはザカリアとの間にイエスを身ごもるのです。当時は既婚者が異性と性的に交わること、そして未婚者が異性と性的に交わることは立法で厳しく禁止されており、罪を犯せば石打の刑となる厳しい時代なのです。
それでは神への信仰深いマリアがなぜ律法を犯してまでザカリアと関わりを持ったのでしょうか? 結論から申せば、マリアは「あなたは神の子を身ごもるだろう」と天使ガブリエルからメッセージを受けており(受胎告知)、その後にエリザベツの家を訪れるのです。エリザベツの夫ザカリアとの間にイエスを身ごもったマリアは、その後婚約者であったヨセフと結婚し、そして異父ヨセフの子としてイエスが誕生するのです。
イエスの実父であるザカリアと妻エリザベツは、イエスが神の子としてガブリエルから祝福を受けていた異母兄弟であることを知りながらも、エリザベツは人間目線を越えてマリアと一体していればイエスを受け入れることが出来たはずでした。もしザカリアと妻エリザベツがイエスを神の子として受け入れ、洗礼ヨハネをイエスの証人として受け入れていれば、当時の異なる数多くの宗教者たちから尊敬を集めていた祭司ザカリアは、イエスを受け入れる基盤をエリアの復活体である洗礼ヨハネを柱に短期間のうちに築いていたことでしょう。
エリザベツは、マリアと同様にガブリエルの受胎告知で授かった洗礼ヨハネをさて置いて、神の子イエスとその母マリアを受け入れることが心情的に難しかったのです。ザカリアはそのことを知ってはいたのですが、エリザベツの信仰の弱さがイエスとマリアをザカリアから遠ざける結果となったのです。
エリザベツの課題は、過去にはイスラエルの先祖アブラハムの妻サラの立場と良く似ているのであり、晩年にアブラハムとサラとの間に生まれたイサク、そしてアブラハムの側女ハガルとの間に生まれたイシマエル(アラブの先祖)との関係と共通するものがあるのです。
イエスの当時、3人の女性たちが課題を乗り越えていれば、イスラエルとアラブが一体する条件が成立したはずでした。2000年後の今、ようやくイスラエルとアラブが一体する条件が成立する時を迎えたのです。
それでは、イエスの母マリアと実質上のイエスの妻であったマグダラのマリアの課題は何なのでしょうか?
次回に続く
感謝合掌